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【2026年版】風営法の届出・許可申請ガイド — 必要書類から費用・期間まで

ナイトビジネスラボ編集部

書類とペンが置かれたデスクで、開業準備をしている様子

「キャバクラを開業したいけど、何から手をつけていいか分からない…」
「ガールズバーやスナックの許可申請って、どんな書類が必要なの?」
「風営法の申請費用って、結局いくらかかるの?許可が下りるまでの期間は?」
「以前、別の事業でトラブルがあったけど、風営法の許可は取れるのかな…」
「コンカフェを始めたいけど、風営法の届出が必要かどうかも曖昧で不安だ…」

ナイトビジネスの開業を考えているあなたにとって、風営法(風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律)は避けて通れない重要な法律です。 「難しそう」「書類が多くて面倒」と感じるかもしれませんが、正しい知識と手順を踏めば、決して難しいものではありません。

この記事では、2026年最新の情報に基づき、風営法の届出・許可申請について、法律の素人でも理解できるよう、専門用語を使わずに徹底解説します。 必要書類のリストから、気になる費用、そして許可が下りるまでの期間まで、開業前に知っておくべき情報を網羅しています。 安心してあなたのビジネスをスタートさせるために、ぜひ最後までお読みください。

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この記事はこんな人向け
・キャバクラ、ホストクラブ、バー、スナック、コンカフェなどをこれから開業したい
・風営法の許可申請に必要な書類を具体的に知りたい
・申請にかかる費用や期間の目安を知りたい
・自分が許可の条件を満たしているか確認したい
・風営法について基礎から学びたい開業準備中の経営者

風営法って何? — ナイトビジネスの基本ルール

風営法(正式名称:風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律)は、キャバクラやホストクラブ、バー、スナックなど、 お客さんを楽しませるお店の営業についてルールを定めた法律です[1]。 この法律の目的は、善良な風俗を守り、健全な社会環境を保つこと。 そのため、お店の営業時間や場所、構造、そして「接待」と呼ばれるサービスの内容などを細かく規制しています。

風営法は、大きく分けて「風俗営業」と「特定遊興飲食店営業」「深夜酒類提供飲食店営業」の3種類の営業を規制しています。 あなたがどんなお店を開きたいかによって、必要な許可や届出の種類が変わってきます。

許可が必要な営業と届出で済む営業の違い

ナイトビジネスには、大きく分けて「風俗営業の許可が必要なタイプ」と「届出で済むタイプ」があります。 この違いを理解することが、開業準備の第一歩です。

種類主な業態ポイント必要な手続き
風俗営業
(例:1号営業)
キャバクラ、ホストクラブ、ホステスが横に座るスナック、ガールズバーなど「接待」を行うお店公安委員会の許可
特定遊興飲食店営業クラブ、ライブハウス、ショーパブなど深夜0時以降に「遊興」をさせ、お酒を提供するお店公安委員会の許可
深夜酒類提供飲食店営業バー、ダイニングバー、一般的なスナックなど深夜0時以降に「お酒」を提供し、接待はしないお店公安委員会への届出
飲食店営業一般的な飲食店、カフェ、メイドカフェ(接待なし)などお酒や食事を提供し、接待はしないお店保健所への届出・許可
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「接待」って何?
風営法でいう「接待」とは、「歓楽的雰囲気を醸し出す方法により客をもてなすこと」を指します[1]。 具体的には、お客さんの隣に座って継続的に会話をしたり、お酌をしたり、一緒にカラオケを歌ったりする行為などが含まれます。 カウンター越しでも、お客さんと一対一で積極的に盛り上げる行為は接待と判断されることがあります。 「接待」の有無が、風俗営業の許可が必要かどうかの大きな分かれ目になります。

風営法の許可が取れないのはどんな時?(許可の基準)

風営法の許可は、誰でも取得できるわけではありません。法律で定められたいくつかの条件に当てはまると、許可は受けられません。 これを「欠格事由(けっかくじゆう)」と呼びます。

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風営法 第4条(許可の基準)
公安委員会は、前条第一項の許可を受けようとする者が次の各号のいずれかに該当するときは、許可をしてはならない。
一 破産手続開始の決定を受けて復権を得ない者
二 一年以上の拘禁刑に処せられ、又は次に掲げる罪を犯して一年未満の拘禁刑若しくは罰金の刑に処せられ、その執行を終わり、又は執行を受けることがなくなつた日から起算して五年を経過しない者
イ 第四十九条、第五十条又は第五十一条第一項の罪
ロ 組織的な犯罪の処罰及び犯罪収益の規制等に関する法律(平成十一年法律第百三十六号)第三条第一項(第五号又は第六号に係る部分に限る。)又は第六条(第一項第二号に係る部分に限る。)の罪
ハ 売春防止法(昭和三十一年法律第百十八号)第二章の罪
ニ 児童買春、児童ポルノに係る行為の規制及び処罰並びに児童の保護等に関する法律(平成十一年法律第五十二号)第四条から第八条までの罪

この条文を簡単にまとめると、以下のような場合は風営法の許可が下りません。

  • 破産して、まだ元の状態に戻っていない人(「復権を得ない者」とは、破産手続きが完了し、通常の生活に戻ったと認められていない状態のことです。)
  • 特定の犯罪で罰せられた経験がある人
    • 1年以上の懲役や禁錮刑を受けて、刑期を終えてから5年経っていない人
    • 風営法違反、組織的犯罪、売春防止法違反、児童買春・児童ポルノ関連の罪で、1年未満の懲役・禁錮刑や罰金刑を受けてから5年経っていない人
  • 法人(会社)で申請する場合、会社の役員の中に上記に当てはまる人がいる場合

これらの条件は、申請者本人だけでなく、法人の場合は役員全員に適用されます。 また、お店の管理者(店長など)も同様の条件を満たす必要があります。 過去に心当たりがある場合は、事前に警察署や専門家(行政書士など)に相談することをおすすめします。

お店の場所や構造にもルールがあるの?

はい、風営法の許可を得るためには、お店の場所(立地)や構造・設備にも厳しいルールがあります。 これは、健全な社会環境を守るという法律の目的から定められています。

お店の場所(立地)に関するルール

風俗営業は、どこでも自由に開業できるわけではありません。 主に「用途地域」と「保護対象施設からの距離」という2つの制限があります。

  • 用途地域: 都市計画法によって、土地の利用方法が「住居地域」「商業地域」「工業地域」などに分けられています[4]。 風俗営業は、原則として商業地域や近隣商業地域でしか開業できません。 住居地域や工業地域では、許可が下りないのが一般的です。
  • 保護対象施設からの距離: 学校、病院、図書館、児童福祉施設など、子供や高齢者が利用する施設(保護対象施設)の近くでは、風俗営業の許可は下りません。 具体的な距離制限は、都道府県の条例によって異なりますが、例えば「直線距離で50メートル以内は不可」といったルールがあります[6]。 お店の候補地が決まったら、必ず管轄の警察署や自治体に確認しましょう。

お店の構造・設備に関するルール

お店の内部にも、風営法で定められた基準があります。 これは、お客さんのプライバシー保護や、健全な営業を確保するためのものです。

  • 客室の広さ: 客室の広さには最低基準があります。例えば、1つの客室が16.5平方メートル以上(一部地域や業態では9.9平方メートル以上)必要です。
  • 見通しの確保: 客室の内部が外から見通せるように、窓や扉にすりガラスや目隠しを設置することは禁止されています。 また、客室の仕切りも、高さが1メートルを超えるものはNGなど、細かな規定があります。
  • 照度(明るさ): 客室の明るさにも基準があり、暗すぎると許可されません。 通常、5ルクスを超える明るさが必要です。
  • 防音・防振設備: お店から出る音や振動が近隣住民の迷惑にならないよう、適切な防音・防振設備が求められます。

これらの構造・設備に関するルールは、図面を作成して申請する必要があります。 設計段階から風営法に詳しい建築士や行政書士に相談することをおすすめします。

風営法許可申請の具体的な流れ

風営法の許可申請は、いくつかのステップを踏んで進めます。 計画から許可証交付まで、おおよそ2〜3ヶ月程度の期間を見ておくと安心です。

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事前相談・情報収集

まず、お店を開きたい場所の管轄警察署の生活安全課に相談に行きましょう。 お店の候補地の用途地域や保護対象施設からの距離、構造・設備の要件など、具体的なアドバイスがもらえます。 この段階で不明な点を解消しておくことが、スムーズな申請につながります。

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必要書類の準備

警察署での相談内容に基づき、必要な書類を収集・作成します。 住民票、身分証明書、建物の図面、賃貸借契約書など、多岐にわたります。 後述の「必要書類リスト」を参考に、漏れがないように準備を進めましょう。

3

申請書類の提出

全ての書類が揃ったら、管轄の警察署に申請書と添付書類を提出します。 この際、申請手数料を支払う必要があります。 書類に不備があると受け付けてもらえないため、提出前に再度確認しましょう。

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警察による実査(立ち入り検査)

申請が受理されると、警察官が実際にお店を訪れて、申請内容とお店の構造・設備が一致しているかを確認します。 図面通りに設備が整っているか、客室の見通しは確保されているかなどがチェックされます。

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公安委員会による審査・許可

実査の結果や提出書類をもとに、都道府県の公安委員会で審査が行われます。 審査に通ると、許可が決定されます。

6

許可証の交付

許可が決定すると、警察署から連絡があり、許可証が交付されます。 これで晴れて風俗営業を開始できます。 許可証は、お店の見やすい場所に掲示する義務があります。

これだけは揃えたい!必要書類リスト

風営法の許可申請には、多くの書類が必要です。 ここでは、e-Gov法令検索の風営法第5条を参考に、主な必要書類をリストアップしました。 ただし、都道府県やお店の状況(個人か法人か、賃貸か自己所有かなど)によって追加書類が求められる場合があるので、 必ず事前に管轄警察署で確認してください[2]

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風営法 第5条(許可の手続)
第三条第一項の許可を受けようとする者は、公安委員会に、次の事項を記載した許可申請書を提出しなければならない。
この場合において、当該許可申請書には、営業の方法を記載した書類その他の内閣府令で定める書類を添付しなければならない。
一 氏名又は名称及び住所並びに法人にあつては、その代表者の氏名
二 営業所の名称及び所在地
三 風俗営業の種別
四 営業所の構造及び設備の概要
五 第二十四条第一項の管理者の氏名及び住所
六 法人にあつては、その役員の氏名及び住所
公安委員会は、第三条第一項の許可をしたときは、国家公安委員会規則で定めるところにより、許可証を交付しなければならない。
公安委員会は、第三条第一項の許可をしないときは、国家公安委員会規則で定めるところにより、申請者にその旨を通知しなければならない。

【申請者・役員・管理者に関する書類】

  • 許可申請書(所定の様式)
  • 住民票の写し(本籍地記載、マイナンバー記載なし)
  • 身分証明書(本籍地の市区町村が発行する「破産者ではない」「禁治産者・準禁治産者ではない」ことを証明する書類)
  • 誓約書(風営法の欠格事由に該当しないことを誓う書類)
  • 履歴書
  • 顔写真
  • 法人で申請する場合:
    • 定款(ていかん)のコピー
    • 法人の登記事項証明書(履歴事項全部証明書)
    • 役員全員の住民票、身分証明書、誓約書、履歴書、顔写真
  • 管理者に関する書類:
    • 管理者の住民票、身分証明書、誓約書、履歴書、顔写真
    • 管理者の選任に関する書類(雇用契約書など)

【お店の場所・構造に関する書類】

  • 営業の方法を記載した書類(営業種別、営業時間、料金体系などを記載)
  • 営業所の平面図(客室、厨房、トイレなどの配置図)
  • 求積図(客室の面積を計算した図面)
  • 照明・音響設備図
  • 防音・防振設備図
  • 建物の登記事項証明書(建物全部事項証明書)
  • 賃貸借契約書のコピー(お店が賃貸の場合)
  • 使用承諾書(賃貸の場合、大家さんからの承諾書)
  • 周辺の地図(保護対象施設との距離がわかるもの)
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書類の有効期限に注意!
住民票や身分証明書など、一部の書類には「発行から3ヶ月以内」といった有効期限が設けられています。 期限切れの書類は受け付けてもらえないため、準備の際は発行日をよく確認しましょう。

気になる費用と期間は?

風営法の許可申請には、いくつかの費用がかかります。 また、申請から許可が下りるまでの期間も、ある程度の目安があります。

【申請にかかる費用】

申請手数料

約19,000円

都道府県警察に支払う費用

住民票・身分証明書など

数千円程度

各種証明書の発行費用

行政書士報酬(参考)

約20万円〜50万円

専門家に依頼する場合

図面作成費用(参考)

数万円〜

専門家に依頼する場合

申請手数料は、都道府県によって若干異なる場合がありますが、おおむね19,000円程度です[3]。 これは、申請時に警察署で支払う必要があります。 自分で書類を準備すれば、この手数料と各種証明書の発行費用だけで済みますが、 書類作成や警察とのやり取りを行政書士に依頼する場合は、別途報酬が発生します。 行政書士の報酬は、お店の規模や複雑さによって大きく変わります。

【許可が下りるまでの期間】

標準処理期間

約50日〜60日

申請受理から許可決定まで

申請書類が警察署に受理されてから、公安委員会が許可を決定するまでの標準的な期間は、約50日〜60日とされています(土日祝日を除く)[2]。 ただし、これはあくまで目安であり、書類の不備があったり、実査で問題が見つかったりすると、さらに時間がかかる場合があります。 開業予定日から逆算して、余裕を持ったスケジュールで申請を進めることが重要です。

許可が下りたら終わりじゃない!許可後の注意点

無事に風営法の許可が下りても、それで全てが終わりではありません。 許可を受けた後も、法律で定められたルールを守り、適切に営業していく必要があります。

  • 許可証の掲示: 交付された許可証は、お店の見やすい場所に掲示する義務があります。
  • 管理者選任: お店には必ず「管理者」を1人選任し、警察署に届け出る必要があります。 管理者は、お店の営業が風営法に違反しないよう監督する責任があります。
  • 変更届出: 申請した内容(お店の構造、役員、管理者、営業の方法など)に変更があった場合は、速やかに警察署に届け出る必要があります。 届け出を怠ると、罰則の対象となることがあります。
  • 営業時間・接待ルールの遵守: 風俗営業には、深夜0時以降の営業が禁止されるなど、厳しい営業時間制限があります。 また、「接待」の範囲を逸脱しないよう、従業員への教育も徹底しましょう。
  • 帳簿の備え付け: 風俗営業者は、従業員の氏名や勤務時間などを記載した帳簿を備え付け、一定期間保存する義務があります。

これらのルールを守らないと、行政処分(営業停止など)や罰則の対象となる可能性があります。 許可後も、常に法律を意識した経営を心がけましょう。

よくある質問(FAQ)

Q1: 個人事業主でも風営法の許可は取れますか?

はい、個人事業主でも風営法の許可を取得することは可能です。 ただし、法人で申請する場合と同様に、申請者本人が欠格事由に該当しないことが条件となります。 必要書類も個人事業主向けのものを用意する必要があります。

Q2: 申請から許可が下りるまで、お店は営業できますか?

いいえ、風営法の許可が下りるまでは、風俗営業を行うことはできません。 許可が下りる前に営業を開始すると、無許可営業となり、重い罰則の対象となります。 必ず許可証が交付されてから営業を開始してください。

Q3: 行政書士に依頼するメリットは何ですか?

行政書士は、風営法に関する専門知識を持っており、複雑な書類作成や警察との事前相談、申請手続きを代行してくれます。 これにより、申請の不備による手戻りを防ぎ、スムーズかつ確実に許可を取得できる可能性が高まります。 また、開業準備に集中できるというメリットもあります。

Q4: 賃貸物件でも風営法の許可は取れますか?

はい、賃貸物件でも許可は取得可能です。 ただし、賃貸借契約書に「風俗営業を営むこと」が明記されているか、または大家さんから「風俗営業を行うことの承諾書」をもらう必要があります。 事前に大家さんに確認し、トラブルにならないようにしましょう。

Q5: 許可が下りた後、お店の改装をしたいのですが、何か手続きが必要ですか?

お店の構造や設備(客室の広さ、仕切り、照明など)に変更を加える場合は、 事前に警察署に「変更届出」を提出する必要があります。 変更内容によっては、再度実査が入ることもありますので、必ず事前に相談しましょう。 無断で変更すると、許可取り消しなどの行政処分の対象となる可能性があります。

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